硼珪酸ガラスと呼ばれる耐熱硬質ガラスを用いて生み出される猪野屋牧子の作品たち。
無機質なガラスは作家の手によって有機的で美しいジュエリー、オブジェ、小物などへ姿を変えます。
炎の中でガラスを溶かす職人的な技巧と、一瞬一瞬の判断によって生まれるガラス作品たちは
静謐と躍動、美しさとグロテスクさの両義性を併せ持ち「Insolite : 奇妙な」
美学を感じさせるものとなっています。
「海の隙間」と題されたゴブレット。
海洋生物や触手が混ざり合ったような独自のデザイン。
角度によって様々な光彩を放つガラスの表情が幻想的な作品です。
「海の隙間」
液体を注ぎ底から覗き込むと
このゴブレットの記憶が映ったといわれている。
夢のような、どこか違う国のような 不可思議な記憶。
海の底に沈んでいた時の記憶から
ゴブレットの周りには水泡が散りばめられ、
底から海面を見上げているような形をしているのだそう。
高さ:約19㎝。
底面 直径:最大約8㎝。
※猪野屋牧子の作品は1点づつ手作業で制作する為、同一商品でも若干の個体差がございます。