双子の彫金術師 Gimmel Garden(ギメルガーデン)。
イタリア、スペインで学んだ高度な彫金技術により生み出される銀製品たちは
細部に渡って施された繊細なレリーフや、ギミックによって
シルバーアクセサリーの枠を越え、魔法の道具のような輝きを放ちます。
個展「双蝶迷宮」のイメージモデルとなるアクセサリー。
重厚感溢れる十字架は細部に至るまで立体的に造形され、堅牢な教会建築を想わせます。
都市をインスピレーションソースに道が交差したところから、
町になり繁栄していくイメージが盛り込まれています。
交差した道は十字架を形作り、中央の石は浄水施設、
各方面に浄化された水を水道橋を渡って供給。
背面の細かいパイプは、汚染水を吸い上げてセンターに運ぶ為の排水管をデザインしています。
増築増設を繰り返し、繁栄〜そして衰退していく都市の様相をアクセサリーで表現した
Gimmel Gardenならではの壮大なスケール感を感じさせる作品です。
TOP部分 縦:約6.3㎝。(丸カン部分含む)横:約3㎝。
チェーンの長さ:約60㎝。
「双蝶迷宮」
まだ誰も住んでいなかった
水の豊富な土地をある人々が見つけ暮らし始めた。
そこに住み着く人は増え、沢山の道が作られ交差点ができ
水はみるみる汚れていった。
ある人々は浄水場を作り上げた。
宮殿のような見事な浄水場は
人々が住み交差する場所へ作られたため十字架のような形をしている。
ある人々はその宮殿に "双蝶宮殿" と名前をつけ
美しい水を絶やさぬよう 宮殿を使うための鍵を作った。
そしてそこを中心に生活をする文明を切り開いた。
時は流れ、やがて文明は人々の争いからか廃れ宮殿だけが残った。
宮殿と鍵だけは誰にも壊されることなく残り続けた・・
ある時、また人々はこの土地を発見する。
ただ宮殿も鍵の使い方も人々には解らない。
人々はその中に思うまま建物を作り住み着いていった。
何の秩序もない十字架の土地はたちまち迷宮となってしまった・・
双蝶迷宮のはじまり