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植田明志 「夜の隙間に」

¥33,524 税込
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「記憶」を媒体とした空間造形から、

ある種のノスタルジーを感じさせる世界を表現する造形作家 植田明志。



無音のような静けさと、理想的な深層心理の核心を探求する、

その作品世界は見る者の心に深い余韻を残します。



深い山に入り込んだ時にふと感じる気配のようなもの〜

古来より信仰の対象とされ、畏怖されてきた、山々の精霊や妖怪のような

目に見えぬ存在に、姿・形を与えて具現化した通称 “山人(やまと)”と呼ばれるオブジェ作品。



夜の木の向こうに居るフクロウのような姿をした山人です。



風が吹いて、木々がガサガサとざわめく時には、この山人が飛んでいる時なのかもしれません。






縦 18㎝ × 横24㎝ × 高さ 13.5㎝ 。





※こちらの作品は植田明志個展「惑星少年」会期終了後、2013年4月21日以降のお渡しとなります。


お支払い方法は銀行振込、郵便振替、paypalのみとなり、代金引換便はご利用頂けませんのでご了承下さい。




「夜の隙間に」


針葉樹を、何かが揺らした。

ガサガサと、葉っぱが騒がしく揺れる。

ただ、風が吹いたみたいだ。

轟々と、風が歌う。



一瞬、何かもうひとつの歌が聞こえた気がした。









前を歩く祖父に、尋ねてみた。

すると、祖父は目を合わせずに



森の風は、夜の向こうから、やってくるんだ。



と、教えてくれた。








その時、真っ暗な木々の隙間から、大きな翼が見えた気がしたのだが

祖父にそれを言っても

ただにこにこ笑っているだけだった。










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