「記憶」を媒体とした空間造形から、
ある種のノスタルジーを感じさせる世界を表現する造形作家 植田明志。
無音のような静けさと、理想的な深層心理の核心を探求する、
その作品世界は見る者の心に深い余韻を残します。
植田明志、造形作家・松岡ミチヒロ、画家くまたにたかし の3作家によるコラボレーション作品。
本体のボディのフォルムを松岡ミチヒロが制作〜そのパーツに樹の部分や手足を加えて植田明志がオブジェに仕上げ、
背景の絵画と、オブジェの身体部分の彩色を、くまたにたかしが行なっています。
オブジェ本体 高さ: 最長 約72㎝。 横: 最長 約72㎝。(台座部分含む)。
石粉粘土、アクリル彩色、透明樹脂
背景 縦:約60㎝。 横:約42㎝。
パネル、アクリル彩色
「星の風に吹かれて」
「あ!流れ星!」
緑色の尾を引いた流星は、夜に消えました。
いつか見た流れ星。
きっと空から僕らを見物しに来たのです。
満足した宇宙船は、役目を果たして
僕らに種を渡しました。
デパートの屋上で見た、白い流星。
学校の帰り道で見た、緑色の流星。
冬の夜ひとりで見た、赤い流星。
彼らは無事パラシュートを開けたのでしょうか。
僕らに種を残して、すぐに眠ってしまうのでした。
産声の歌は、きっと美しいのだろうと思います。