ホアシユウスケのアクセサリーは作品の性質上同商品でも1点づつ微妙に色合いが異なります。
全く同じものは2つとない1点物としてお楽しみ頂ければと思います。
綺麗なリンゴがなっていた。
この街にこんな木があったなんて知らなかった。
同じ赤でもトマトは嫌い。リンゴは好きだ。
でもそのリンゴは触れなかった。
なぜだろう。
きっとこんな綺麗なリンゴ、なくなってしまうのが怖かったんだ。
僕はバク。白と黒が好き。
寂しがり屋の一人好き。
僕はもうおとなだから、一人でなんだって出来るんだ。
目を閉じるといつもの街で迷子になった。
外は寒いから鼻声になった。
迷子になったって問題はない。
帰りたい所がなかったら、迷子ですらないから。
そう僕は迷子なんかじゃない。
歩いている意味なんてない、彷徨っているだけ。意味の無い事だ。
寂しいのか怖いのか。薄暗い世界。
小さな女の子が言っていた。
真っ暗な所でも手をギュッと握っていると安心するって。
夜だって怖くない。
泣かない方法を知ってるかい?
下唇の内側を噛んで、シャツの裾をギュッと握るんだ。
僕は大丈夫。
僕はバク 。
僕の大好きなリンゴの食べ方を知っている。
あと大切な人の悪夢の食べ方も。