「記憶」を媒体とした空間造形から、ある種のノスタルジーを感じさせる世界を表現する造形作家 植田明志。
無音のような静けさと、理想的な深層心理の核心を探求する、
その作品世界は見る者の心に深い余韻を残します。
「宇虫(うちゅう)」と題されたオブジェ。
オブジェ本体と台座がセットとなった作品です。
植田明志の作品の特徴である老人のような顔に幼虫のような身体を持つ
唯一無二の個性を感じさせる作品となっています。
身体の上部は、宇宙服を纏ったようなユニークなフォルムで構成され、
そこから覗く下半身は突起物に覆われた深海の生物を想わせるような形態と
ラメ塗装による鮮やかな彩色が施されています。
作品本体は台座から伸びる真鍮線スタンドに引っ掛けて飾って頂けます。
オブジェ本体:約13㎝ × 10㎝。
台座含む全高:約24㎝。(台座下部からオブジェ本体上部まで)
本体:石粉粘土、ラインストーン、アクリル彩色。
台座部分:木材、石粉粘土、真鍮線、アクリル彩色。
「宇虫」
深海がなくした記憶を、取り戻せますように。
結晶化した深海は、海星がまだ空にいた時なんかを思い出して
そのままずっとずっと、眠り続けて
きっときっと夢の中で、またひとつになれますように。