「アイデンティティの再構築」を一貫した制作テーマに、
自ら絵本を描き、その物語に沿ったアクセサリーやオブジェなどの立体作品を、
主に金属を使い表現する作家、神戸智也(かんべともや)。
「夢現・始まりの歌」と題された物語をモチーフにしたシリーズ。
「代償の灯火」と名付けられたネックレス。
”大人にならない”という代償と共に、魔法を使えるようになる
「ホシビト」と呼ばれる子供たち。
身体からは緑色の光を放ち、13歳になると星になることを許される「ホシビト」は
その13年という短い一生を子供たちだけで過ごします。
封入されているカラフルな粒は、小さな本物の金平糖となっています。
物語の中にも登場する金平糖は、「ホシビト」たちが、魔法でつくる大切な食べ物であり、
この金平糖により、子どもたちの命や魔力が輝きます。
【夢現】
僕はホシが好きだ。
キラキラと輝いているのに、儚くどことなく悲しそうな目で地上を見ている。
哀れな僕らは、それが夢だったのか、現実だったのかもわかわずに永遠に繰り返す。
ホシの美しさに魅了され、全てを失い、全てを忘れる。
そしてまた、魅了される。全てを失った事すらも忘れて。
僕も、僕を永遠と繰り返しているのかもしれない。
「僕はホシが好きだ。」
誰かの声が聴こえた気がした。
夜空を見上げると淡い光を帯びた、青いホシが一つだけ静かに浮かんでいた。
僕らは、キラキラと輝きながら悲しく笑った。
アクセサリーは、型を取らず、全て手作業でひとつひとつ制作。
形は同じでも僅かに感じられる歪さが、幾何学的なフォルムに温度を与えています。
商品はネックレスと、専用のオブジェ型台座がセットとなります。
※品切れの場合、新たに制作致しますので約2〜3週間程、お時間を頂く場合がございます。
アクセサリー本体、オブジェ:真鍮製
台座部分:木材
【ネックレスTOP部分】 全長:約4.3㎝。
【チェーンの長さ】:約60㎝。
【アクセサリーを台座にセットした状態】 全高:約11㎝。
【灯火の代償】
さぁ、“始まりの歌”を歌おう
身体を灯す光は魔力の証
夜空に輝く二つの光は
父の星と母の星
さぁ、金平糖を持って
星の歌を唱えよう
僕らは星になるのだ
(夢現・始まりの歌より)