「記憶」を媒体とした空間造形から、
ある種のノスタルジーを感じさせる世界を表現する造形作家 植田明志(うえだあきし)。
無音のような静けさと、理想的な深層心理の核心を探求する、
その作品世界は見る者の心に深い余韻を残します。
深い山に入り込んだ時にふと感じる気配のようなもの〜
古来より信仰の対象とされ、畏怖されてきた、
山々の精霊や妖怪のような目に見えぬ存在に姿・形を与えて具現化した
通称 “山人(やまと)”と呼ばれるオブジェ作品。
「記守(キモリ)」と題されたヤモリのような姿をした山人。
山人たちに共通する特徴である老人のような顔に、
山や森の象徴であるような身体を覆う樹々のディテールが見られます。
森のような身体から緩やかに伸びた枯木のような尻尾部分。
尻尾の先端には「金童(きんどう)」と呼ばれる子供の顔のような部位が付いています。
石粉粘土、透明樹脂、セラミックスタッコ。
全長:約42㎝(顔から尻尾までの長さ)。
顔から尻尾の付根まで :約26㎝。
尻尾の付根から先端まで:約16㎝。
(約26㎝辺りの位置から尻尾が90度下に垂れ下がります。)
幅最大:約12.5㎝。
高さ最大:約8㎝。
※写真の木材の台は付属しません。
記憶を巡る旅。
その森は月を想う。
月と森が共鳴し合う。
共鳴は記憶を呼び覚まし、森を淡く照らす。
滲むように彼らはただ存在し、月を見上げ、光を食む。
そこは深い深い静かな、記憶が実る月の森。
その森では、彼らが静かに存在し、月を見上げる。
※こちらの作品は、植田明志個展「遠すぎるパレード」
会期終了後(2014年11月30日〜)以降のお送りとなります。
納期に関してご希望がございましたらご相談下さい。
植田明志個展「遠すぎるパレード」会期中
「記守」をお買い上げの方に写真の「童蟲のサナギ」を1点プレゼントしております。
※種類はお選び頂けませんのでご了承下さい。