「アイデンティティの再構築」を一貫した制作テーマに、
アクセサリーやオブジェなどの立体作品を、
主に金属を使い表現する作家、神戸智也(かんべともや)。
「子供と魔法展〜はじまり」参加作品。
「剥星儀」と題されたネックレス/オブジェ。
ミニマルなラインで構成された天球儀のようなフォルムのオブジェ本体と
苔生したような処理が施された台座部分の対比が美しい作品です。
運命の象徴である星。そして、かつて子供だった自分。
子供の頃はいつも天体望遠鏡で星を見ていたが、
時が経ち、星を剥製にして所有する事になった "自分" は遠くを見る事がなくなり
いつしか運命を見失ってしまう。
今にも動き出しそうなメカニカルなデザイン。
大小の歯車は回転するものと、そうでないものがあり
連動しないギミックは星=運命の死を意味しています。
錆風の着色や苔で、永い時の経過を表現。
時の経過と対比して磨かれた金属部分は年を経て老人となった自分が
残された時間を捧げ、星を磨いたという表現。
そこには、後悔と切望が入り混じった感情、始まりに戻りたいという意思が込められています。
小さな歯車の付いたパーツはオブジェ本体から取り外しが可能。
ペンダントとして着用して頂けます。
【この作品をご覧頂く全ての方に。 ー魔法で満ち溢れていた“始まり”を追憶して欲しいー 】
というコンセプトが込められた作品です。
【オブジェ】
縦:約8㎝。横 最長:約6.3㎝。高さ:約4.5㎝。
真鍮製。
【ペンダント単体】
TOP部分:約3㎝。
チェーンの長さ:約52㎝(留め具部分含む)。
真鍮製。
※こちらの作品は「子供と魔法展〜はじまり」会期終了後
(2016年4月17日)以降のお送りとなります。