「記憶」を媒体とした空間造形から、
ある種のノスタルジーを感じさせる世界を表現する造形作家 植田明志(うえだあきし)。
無音のような静けさと、理想的な深層心理の核心を探求する、
その作品世界は見る者の心に深い余韻を残します。
立体絵本をイメージした「embrace」シリーズ。
「白鯨のこども」と題された台座付きオブジェ作品。
人形本体と背景が描かれた台座がセットになります。
知育玩具をイメージしたシルエットで造形された人形本体。
人魚のような小さなこどもは、深い海の底で夢見るように目を閉じています。
深い海の底をイメージした台座。
人形の背後では色とりどりのプランクトンたちがぼんやりとあかりを灯しています。
左右のパーツは蝶番により約90度、可動します。
古びた加工が施された紙が貼られた台座の背部。
紙には、植田明志の創作文字【街文字】が書かれています。
人形本体 全高:約18.5㎝。
台座部分 高さ:約28.5㎝。横幅:約22㎝(開いた状態)。奥行き:約9㎝。
使用素材:石粉粘土、水彩、木材。
※こちらの作品はラッピング対象外商品となります。
【白鯨のこども】
あの優しい少年と、白いクジラの願いを、海は叶えてあげました。
本当に深い深い海の底で、彼らは一緒になりました。
死んだプランクトンでできた海の底で、ふたりだけの歌を歌っています。
歌が終わりを告げるころ、
本当の意味でひとつになって、
ふたりは、海に溶けていくのです。