昆虫や植物、臓器などをモチーフに、
トロンプルイユ(騙し絵)のように観る者を惹きつける
クリエイションを展開する作家・斧原由季。
個展「迷宮の羅針盤」用作品。
「ししそんそん」と題された平面作品。
シルクを生み出す蚕を斧原由季独自のタッチで表現。
蚕蛾の成虫とその幼虫、そして繊維状の繭のような卵のような物体が
淡い色彩で描き出されています。
「ししそんそん」
成長の過程で美しい繊維を紡ぐ彼/彼女らは人間の欲望をしらない。
白い子を産み、白い繭だまの中でその日を待ち、白い翼の蛾に成長する。
そして本能の呼び声に従ってつがいとなり、
真珠のような卵を産み、白い子供たちを送り出すのだ。
愛おしい、命の糸紬である
縦:約30㎝ × 横:21㎝ × 奥行き:約2㎝。
雲肌麻紙、鉛筆、水彩、布用絵の具、ニス。
※こちらの作品は個展「迷宮の羅針盤」会期終了後(2015年5月10日)
以降のお渡しとなります。