「記憶」を媒体とした空間造形から、
ある種のノスタルジーを感じさせる世界を表現する造形作家 植田明志(うえだあきし)。
無音のような静けさと、理想的な深層心理の核心を探求する、
その作品世界は見る者の心に深い余韻を残します。
【テイテイマシン猛レース】と題されたシリーズのうちのひとつ
「いつかのスーパーゆりかご号」と題されたオブジェ作品。
クラシックカータイプの乗り物に乗った、
植田明志のオリジナルキャラクター ”テイテイ”が造形されています。
白い星の白い大地で行われる【テイテイマシン猛レース】。
腕自慢のテイテイたちが、各々、自慢のマシンでレースに参加します。
「いつかのスーパーゆりかご号」は揺り籠のような車体で
強力な馬力を誇る坂道を得意とした4WDマシンです。
植田明志の作品世界に於いて、アイデンティティを象徴するキャラクター "テイテイ” 。
宇宙を想わせる深青色の身体に、レースのような首飾りを着けた "テイテイ" たちは
それぞれが個性的な姿、形をしています。
「いつかのスーパーゆりかご号」に搭乗する 操縦者のテイテイは、
マシン本体とは独立して作られており、操縦席から取り外し可能となっています。
また、操縦席内部は生物の臓器を想わせる有機的なディテールで造形されているのもユニークです。
石粉粘土。アクリル彩色。
全長:約10㎝。
高さ:約6㎝。
幅 最大:約6.8㎝。
テイテイ本体 全長:約3.5㎝。