「記憶」を媒体とした空間造形から、
ある種のノスタルジーを感じさせる世界を表現する造形作家 植田明志(うえだあきし)。
無音のような静けさと、理想的な深層心理の核心を探求する、
その作品世界は見る者の心に深い余韻を残します。
「stand by me」と題されたオブジェ作品。
奇妙な動物のようなシルエットの中に、人体のモチーフを
混ぜ合わせたようなデザインが秀逸な意欲作です。
背部には過去の象徴である老人の顔が。
顔の無い人物が手にしている長い槍のようなものは
"自身を支えるもの"として表現されています。
"前に進んでいこうとする意思” と "過去を見続ける自身" 。
相反する二つの想いを造形に込めた作品です。
石粉粘土。油彩。
全長:約40㎝。
高さ:約63㎝。
※こちらの作品はラッピング対象外となります。