"架空のロックバンド「GREEN-EYED CREATION」のアートワーク”
をコンセプトに様々なプロダクトを展開する作家【GREEN-EYED CREATION】。
「アタナシウス・キルヒャーの夢」と題されたシリーズ。
蛾をデザインした布製ブローチ。
17世紀、ドイツ出身の学者アタナシウス・キルヒャー
(Athanasius Kircher)をインスピレーションソースに
"証明出来た"物のみが、"存在する”のではなく、
"証明出来ていない"だけで、本当は"存在する"のではないかという
想いが込められた作品です。
点描画で表現された蛾のグラフィックが特徴的なデザインです。
お洋服や、バッグに付けたり、ストール等の巻き物を留めたりと
コーディネイトとアクセントにお使い下さい。
サイズ:約6.3cm × 約7.5cm。
「アタナシウス・キルヒャーの夢」
ある夜、人が立ち入る事を許されない地で
その森はある役割を担って“自然発生”した。
土から、水から、空気から養分を吸収し、
一晩で成長したその森の植物達は
朝になると蛾のような姿に変化し太陽に向かって飛んでいく。
そして太陽の熱に焼かれて跡形も無く消滅する。
まるで存在を無かった事にするかのように。
もはや誰もその存在を証明する事は出来ない。
アタナシウス・キルヒャーの夢。
私の夢のまた夢。
架空のロックバンド「GREEN-EYED CREATION」 は
1枚の絵(あるいはオブジェ)が飾られた部屋での即興演奏によって曲作りをしている。
曲ごとに絵は取り替えれ、演奏者達の間で言葉を交わすことはなく、
彼等の意識は飾られた絵とその空間のみに集中される。
その絵はそこで生み出された曲のアートワークとして使用され、
聴く者も演奏者と同じ絵を見ながら曲を聴くことになる。
曲とアートワークの結びつきを強固にする事で視覚と聴覚の両方に訴え、
ある一種の「体験」として深く記憶に残る音楽を生み出すことが目的なのである。
「GREEN-EYED CREATION」の演奏者は曲によって入れ替わり、
唯一変わらないのは部屋に飾られる絵(あるいはオブジェ)を制作する画家だけである。
前衛的、実験的な音楽性からプログレッシブロックに分類されることが多いが、
演奏者によってはフリージャズの様相を呈することもあり、
曲によって趣向が全く異なるのもこのバンドの特徴である。
即興演奏の為に製作された作品たちは
架空のロックバンド「GREEN-EYED CREATION」の
一連の世界観に触れ、音の無い曲を感じることができる。