奇妙で少し不気味でありながら、不思議な美しさを感じさせる
人形たちを産み出す eerie-eery(イーリー・イーリィ)。
それぞれの作品には、シュールで少し切ない物語が添えられており
独特の世界が広がります。
世界には、目を合わせたくないものが多過ぎるから、
人々には『心を強くする為の魔法』が必要でした。。。
個展【gishiki ∽jinx ∽ magic】用作品。
『儀式』をテーマに、誰にでもありそうな日常行う『ジンクス』や
『おまじない』のような事柄や『お守り』のような物を元にした作品たち。
皆様の中にもご自身を救う為のおまじないのようなものが
見つかるきっかけとなれば。。。
貴方の心を強くしてくれる貴方だけの魔法が、いつか貴方に寄り添い、
貴方を救いますように。
『鏡』
鏡に映る自分を説得する儀式。
わたしは絶対に大丈夫。
鏡。フェイクファー。ゴム手袋。
人形本体 高さ:約30㎝。
横幅:約41.5㎝。
奥行き:約32㎝。
※こちらの作品は、個展【gishiki ∽jinx ∽ magic】会期終了後
(2017年9月10日)以降の発送となります。
【gishiki ∽jinx ∽ magic 前置き】
今回の展示はeerieが日々行っている『儀式』を具現化したものになっている。
『儀式』と聞いてもピンと来ない人の方が多いであろう。
それは彼女の中で完結する世界であって
他と決して交わらない世界であるから儀式として成り立っているのであって、
だから勿論分からなくて正解なのである。
しかし今回の展示はその『儀式』をテーマにしている以上、
どういったものなのか、表現物として提示する必要もあると言えよう。
今回の展示では、展示に関する物語を書いたりする前置きの作業や
説明は特にしないつもりでいたようなのだが、
少し打ち明かしても良いのではないかという思いが彼女の中で芽生えつつある様なので、
ここでは作品にこめられた彼女の物語を少しだけ説明させて頂こうと思う。
彼女が日々何に怯え、何に希望を持ち、どういった思考でその行動『儀式』を行っているのか。
では彼女の中にある『儀式』の様子を見に行く事にしよう。
【規則】
1.彼女は物語の中では自身の事を『ナブラ』と名乗る。
2.彼女が行う『儀式』の中には全てを話せないものがある。
それは魔法には『伝えて効果を発揮する魔法』と
『伝えない事で効果を発揮する魔法』の二つがあると彼女は考えていて、
全て話してしまうとその魔法が力を失ってしまうとの事だからである。