「記憶」を媒体とした空間造形から、
ある種のノスタルジーを感じさせる世界を表現する造形作家 植田明志(うえだあきし)。
無音のような静けさと、理想的な深層心理の核心を探求する、
その作品世界は見る者の心に深い余韻を残します。
「星を見る鳥」と題されたオブジェ。
フクロウを想わせるシルエットに、長く伸びた角。
額のような顔には宇宙が映し出されています。
身体を丸めて木の枝にとまった自然な佇まい。
滑らかな翼と、生命感を感じさせる羽毛の表現が見事です。
翼の裏にも、宇宙を想わせる塗装が施されています。
「星をみる鳥」
この不可思議な鳥は、夢を忘れた大人達の元へ舞い降りると言われている。
どこかへ置いてきた夢への罪悪感を、この鳥は見出すのだ。
その大人の顔をじっと覗き込み、
その額のような顔の中にある、宇宙に誘っていく。
彼らは、あなたにそっと問いかける。
叶わなかった夢は、彼らの顔の中へ写しこまれ、
まるで古くからある美しい絵画の様に、永遠に遺るのだ。
石粉粘土。
アクリル彩色。
木材。
縦:約72cm(台座部分含む)。
横:約70cm。奥行き:約54cm。
※こちらの商品は、植田明志個展「風の祭-KAZE Fes-」会期終了後
(2018年11月4日以降)の発送となります。
※こちらの商品はラッピング対象外となります。