「記憶」を媒体とした空間造形から、
ある種のノスタルジーを感じさせる世界を表現する造形作家 植田明志(うえだあきし)。
無音のような静けさと、理想的な深層心理の核心を探求する、
その作品世界は見る者の心に深い余韻を残します。
個展「風の祭 -KAZE Fes-」用新作。
「星の骨」と題されたオブジェ作品。
"化石"をメインモチーフに、人体や海洋生物等の、
様々な要素が合わさった大型のオブジェです。
化石の腹部には、マナティが内包されています。
熱帯魚を想わせるような尾ビレ。
近年の植田明志作品に見られる人体の一部を取り入れたデザイン。
両手が摘んでいるチェスの駒は、植田明志のオリジナルキャラクターであり
アイデンティティの象徴である「テイテイ」を模したものになっています。
「星の骨」
これは夢の化石である。
眠ったように動かない夢の化石は数多くあるが、
この化石は未だ鼓動し、動こうとしている。
それは、叶わなかった夢の化石だからだ。
まだ自分の夢が叶うと信じて疑わない。
この夢の持ち主は、どんな夢を描いていたのだろう。
形からは想像する術がない。
私は、この化石の心の中をそっと覗いてみることにする。
そうしたらきっと、水の中の優しい生き物のように、
主人のことをずっと気にかけているのだろう。
石粉粘土。
アクリル彩色。
全長:約65cm。
高さ:約58cm。(台座下部から上部まで)
※こちらの商品は、植田明志個展「風の祭-KAZE Fes-」会期終了後
(2018年11月4日以降)の発送となります。
※こちらの商品はラッピング対象外となります。