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植田明志 「moon child」

¥748,000 税込
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「記憶」を媒体とした空間造形から、


ある種のノスタルジーを感じさせる世界を表現する造形作家 植田明志(うえだあきし)。


無音のような静けさと、理想的な深層心理の核心を探求する、


その作品世界は見る者の心に深い余韻を残します。








「moon child」と題された大型のオブジェ作品。


身体を丸めた姿勢で、羊水に浮かぶ胎児を想わせる姿が造形されています。


また、頭部いは両生類の幼生を想わせるエラが生えており


2枚の翼には月のクレーターのようなモールドが施されています。








「moon child」


月と夜が離れ離れになってから、もう随分時間がたった。


街の根は随分と伸び切って、今にも地面についてしまいそうだった。


夜はといえばいまだにずっと子供のままで、


何かを掴むようなしぐさをしては、目に涙をためているだけだった。


まん丸の目を見開いては、その中に月を閉じ込めておこうとしていた。


二度と離れ離れにならないように。








今思うと、きっと月は夜のために祈っていたのだった。


夜は月を欲し、月は夜を欲していた。


月をなくした夜は夜であることを忘れてしまった。










石粉粘土。


アクリル彩色。


高さ:約90cm。(台座下部から翼の上部まで)


台座部分:約45cm×約47cm。



※こちらの商品は、植田明志個展「風の祭-KAZE Fes-」会期終了後


(2018年11月4日以降)の発送となります。


※こちらの商品はラッピング対象外となります。




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