「記憶」を媒体とした空間造形から、
ある種のノスタルジーを感じさせる世界を表現する
造形作家 植田明志(うえだあきし)。
無音のような静けさと、理想的な深層心理の核心を探求する、
その作品世界は見る者の心に深い余韻を残します。
「「ひとつの光」」と題された壁掛け型作品。
作家自身が表現したいと考える"光"。
そしてその対となる"影" 。
相反する2つの要素を影の子どもと光の怪獣で表現した作品です。
影の子どもの背中が虫の抜け殻のようにぱっくりと割れ、
光の怪獣が現れています。
それは影の子どもの部分があるから光に見えているだけです。
だからこの怪獣は影が大事なのです。
『ひとつの光』
ついに光り始めたそれは、
カーテンから差し込む夕日のようにするどく、切なく瞬いた。
光は大きく口を開けて、声なく鳴いた。
そのまま、きゅっと縮こまって、影をそっと抱きしめた。
その爪で傷つけてしまわないように、
自らの光で消してしまわないように。
震えたままの影を悲しませないように、
光はそっと影をなでた。
オブジェ本体の角度は支柱部分の雲台パーツにより調整が可能です。
石粉粘土。アクリル彩色。
縦:約48.5cm。横:約35cm。(台座部分)
奥行き:約30cm
※台座表面の彩色部分は繊細な仕上げになっております為、
直接手で触れると指紋等がつきやすくなっておりますのでご注意下さい。
※こちらの作品は梱包準備の為、発送まで少々お時間を頂いております。
お届けの日時に関してご希望がございましたらご相談下さい。