子供の頃、怖いと感じたこと、好奇心を抑えずにはいられなかった記憶などをテーマに
アクセサリーやオブジェ、洋服の製作、イラストやパフォーマンスなど、
幅広いジャンルに渡って表現活動を展開するアーティスト eerie-eery(イーリー・イーリィ)。
eerieによる立体作品、不気味で少しファニーな顔の無い人形たちは、
作家自身の分身であるかのように物言わず静かに佇んでいます。
eerie自身が幼少期に習っていたバレエをテーマに、華やかできらびやかな表舞台と、
苦しみと痛みの狭間で叫びをあげる舞台裏の両側面を表現した『Arabesque』シリーズの作品。
バレエのダークサイドを象徴するかの如く、影を纏ったかのような漆黒の翼に座したポーズをとった「Black Swan」。
妖艶で官能的な佇まいには、苦しみながらも創作活動を続ける作家としての自身の姿が投影されているようです。