斧原由季による「立体標本」と題されたオブジェ。
綿糸のカギ編みによって作られた昆虫の繭や蛹を思わせる造形が特徴的です。
蟻や蜂などの社会性昆虫のように、女王となる巨大な母体と、それを取り巻く個体で構成された世界
その物語を立体で表現した、斧原由季ならではの生死観を感じさせる作品です。
本体は標本箱を思わせる木箱の中に固定されており壁に掛けて飾って頂けます。
縦:33㎝ × 横:19.5㎝。
「この標本は物語の一部にすぎない。
女王のもとに繁栄した巣が、崩壊していった物語。
その巣を構成していた子供達の死骸が人知れず標本として残っている。」