自分が今いる場所が本当に "今” なのか?
それともここは誰かの頭の中?
架空の世界に存在する自分と、現実に存在する自分が生み出すループを彷徨う感覚。
夢、現実、ここではない場所、圏外へ。。。
そんな途方もない考えを込め、繋がっていく物語のようなブランド「katarito(カタリト)」。
カタリテ(語り手)の視点から物語を見守り、作品ひとつひとつが例えバラバラになったとしても
それを手にした人が、カタリテとしてまた別の物語を連想し繋がっていく〜 短篇集のような作品です。
悪戯したり、親の言う事をきかなかったり、生き物に酷い事をする怠慢な男の子。
家にあるトナカイの剥製に、夢の中で罰を与えられた男の子は
トナカイの操る世界で "大切なもの” を見つける為に不安に苛まれながらも奔走します。
長い旅の果て、男の子の足元にはブクブクと泡の塊が。
その中にひとつなんだか暖かい、それでいて安心するような泡がありました。
男の子は思い切ってその泡の中に飛び込みます。
泡の中には懐かしい匂いが立ち込めていました。
泡はやがて球体となり、フワフワあたりを漂っていきます。
少年の入った泡もやがて球体になりフワフワと。。。
気付くと頭上にはキラキラと輝くものがあります。
男の子はそれを目にするやいなや、頭上のものに懸命に飛びつきました。
男の子が飛び込んだ泡の球体をデザインしたオブジェ作品。
ガラスで出来た球体の中には輝く石を手にした小さな男の子が入っています。
高さ:約16㎝。
球体直径:約6㎝。