昆虫の外殻や植物の葉、哺乳類の毛などに存在し、生物体を保護する膜様の物質、
"CUTICULA"から採られた造語を名に冠した
「CUTICURA(クチクラ)=斧原由季」によるクリエイション。
繊細なタッチで表現される昆虫や植物、心臓などのモチーフは
トロンプルイユ(騙し絵)のように見る者を惹きつける不思議な美しさを湛えています。
斧原由季 × Sipka コラボレーションによるオリジナルスカーフ「野原の果て」。
「生まれ直し」、「自然との結びつきを取り戻す」をコンセプトに描き起こされた
心臓やイボタガ、珪藻が乱舞する、斧原由季ならではのデザインのスカーフです。
縦:約90㎝ × 横:約90㎝ 。
(プリント生地のため、若干の誤差がございます。)
シルク100%
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ご了承下さい。
「野原の果て」
世界がモノクロに見える時、野原に出かけてうずくまる。
それがある日、野原で脈打つ心臓を見つけたのだ。
まるで植物のように花を付けている。
何とはなしに自分の胸を探ってみると、心臓は動いていなかった。
私は草に覆われた心臓を拾い上げ、強く胸に当てたのだった。
それは私の皮膚を突き破り胸におさまった、そして脈動は私の頬を紅潮させた。
生まれ直した気がした。
このまま野原の果てまで歩こう。
潮風の通る暗い森を抜けて海辺まで進もうかと思う。
なぜなら世界が少しずつ、色を取り戻したから。